OCW-T2600-1AJFについてレビューします。
オシアナスのクラッシックラインのド定番モデルで売れ筋モデルでもあり2015年に発売されてから既に約10年経ちますが、飽きが来なく普遍的でスタンダートながら古さを感じさせない、間違いなく国産ハイテクウォッチ界の大傑作です。(個人的感想)
今年に入ってT2600 classicシリーズから”King of Blue“を彷彿とさせる新カラー「OCW-T2600-2A3JF」も発売されましたし、以前として衰えしらずなT2600シリーズ。
今回レビューするのはClassic Lineを代表するスタンダードモデルかつ王道のOCW-T2600-1AJFです。
時折マンタとも比較してご紹介していきます。
カシオ オシアナス
クラシックライン(Classic Line)
OCW-T2600-1AJF
発売日 Release | 2015/7 |
定価 Price | 110,000円(税込) |
ケースサイズ Case Size 厚さ Thickness | 48.2mm × 42.8mm 10.7mm |
重量 Weight | 90g |
材質 Material | チタン Titanium |
表面加工 Surface treatment | チタンカーバイト処理 Titanium Carbide Coating |
風防ガラス Glass | 両面無反射コーティング サファイアガラス Sapphire crystal with glare-resistant coating |
防水性能 Water resistance | 100m |
駆動方式 Power supply | タフソーラー Tough Solar (Solar powered) |
時刻調整 Time adjustment | 電波(マルチバンド6) Radio-controlled Watch (Multi band 6) |
バンド調整幅 Compatible band size | 150~195 mm スライドアジャスト付 Slide Adjust |
The OCEANUS 的 ”青” の表現が美しい
この時計を入手したのは今から約10年前、当時船関係の仕事についていた時です。
社会人になった時一番最初に買ったのはカシオのEDIFICE、ソーラーでも電波でもありませんでしたが今でも気に入っておりたまにつけています。
話を戻しまして…10年程前は今ほど青色を多く取り入れているメーカーも少なくとてもオシャレだと初見でT2600を見て思いました。文字盤の三つの小窓の配置もシンプルながら洗練され、外周の国名も主張し過ぎなわけではなく整っている印象があるし機能的!
青が綺麗だしちょっとお高い(当時まだ十代だったので)けど近くで見てみたい…
とヨドバシかビックカメラか忘れましたが店員に頼んで見せて貰うと
「軽い!!!あとケースが薄い!」とめちゃくちゃ感動したのを覚えています。
当時金属製の時計も持っていましたが初めてのチタンは想像以上の軽さでした。
電波でソーラーだし機能的にも充分、国産は大好きだし何とか値段も変える程度だしと購入しました。
デザインについて
今のオシアナスマンタも細かい違いはあれど右にブランドロゴで上下左に三つの小窓の配置ですし、当時から完成されたデザインと内部機構ですね。
横から見ると外周の国名とメモリがカーブに沿って立体的に配置され、小窓のパーツも立体的
そして斜めに見ると国名の外周部に彩られた青のリングがとても綺麗
またデュアルワールドタイム表示が可能で、6時位置の小窓では設定したもう一つの国の時刻を表示出来るのは便利な機能(自分はUTCグリニッジ標準時にしています)
ちなみにOCEANUSは海を支配する神のオケアノスに由来するそうです。
実用腕時計としての基礎スペックの高さ
オシアナスということで重量が非常に軽く、時刻は正確でソーラーの為10年位はほぼメンテナンスフリーの使いやすさ、風防はサファイアガラスなのでほぼめったに傷一つ付かない堅牢性。
チタン×電波ソーラー×サファイアガラスの基本スペックは極めて実用性が高く、普段使いの時計として非常に優れていますね。
他社のGPS搭載の腕時計も魅力的ですが、どうしても厚さが気になってしまいます。
それに比べオシアナスは薄くスマートな印象です。
ケースサイドと竜頭
クラシックラインはデュアルカーブガラスではないので平坦なサファイアガラスです。
ベゼルはポリッシュされており、キリっとした印象
竜頭にはオシアナスのロゴ
マンタs7000ssに比べるとデザイン的にもケースが厚く見えてしまうがそれでも他の時計より薄く軽いので無問題
左サイドはマンタとは造形が違い、つるっとした印象。
また同世代のマンタS3000はカーブガラスなので11.8ミリの厚さがありますが、t2600は厚さ10.7ミリと当時のマンタよりクラシックラインの方が薄いです。
裏蓋
型番や素材名、防水性能等が刻まれており中心部にはOCEANUS
両面反射防止コーティングで見やすいダイヤル
オシアナスはカシオの中でもプレミアムブランドという位置づけなので、どのモデルも99%の透過率を誇る両面反射防止コーティングサファイアガラスの風防を備えています。
光が当たっても反射しにくくいつでも見やすいのは時計として重要な要素です。
一般的なガラス風防の時計であれば反射して全面が白く霞んでしまうガラスも、オシアナスであれば全体が真っ白に反射することは無くクリアに見えます。
正面から見るとまるでガラスを介していないかのようにクリアな視界なので是非店頭で見てほしいです。
超軽量かつ着け心地のいいチタンバンド
OCW-T2600シリーズのバンドはチタン製の為非常に軽く、しなやかな着け心地です。
個人的にはマンタシリーズの方がデザインは好きですが着け心地という観点ではOCW-T2600シリーズの方が優れていると感じています。
長い期間所有しているからか慣れからなのか、馴染む感じが心地いい。
またシンプルなデザインのおかげで手入れがしやすいのもポイント。
工具不要で微調整出来るアジャスタブルバンド
OCW-T2600シリーズのベルトには非常に便利な機能があります。
バックルのプッシュボタンを押しながらベルトをスライドすることで最大5mmバンドの長さを調整することが出来ます。
長さは計三段階調整出来ます。
飲み過ぎ食べ過ぎでむくんだ時にとても便利。
このアジャスト機構は上位のマンタシリーズについているモデルもありますが、最新のマンタS7000シリーズでは一段階しか調整出来ません。
デザイン性の違いもありますが、クラシックラインの秀でている点の一つです。
またオシアナス t2600はバックルのサイド、エッジの面取り部分がポリッシュされているのもデザイン的にいい。
OCW-T2600-1AJFの定価・実売価格と中古価格
新品定価:110,000円(税込)
実売価格:約70,000円~(税込)
中古相場:約35,000~50,000円(税込)
2024年現在の価格です。
中古市場に多数出回っているので中古であれば比較的安く入手することが出来ます。
二次電池も約10年使っていますが全くへたっておらず新しめの中古であれば5年~は二次電池交換無しで使えるかもしれませんね。
耐久性という観点では流石G-SHOCKのカシオ、約10年間ノントラブルです。(曜日針の基準位置がずれたので基準位置調整をした程度)
ちなみに二次電池の交換は料金は8800円(税込)です。
(パッキン等も含み保証期間外の修理での値段)
二次電池の寿命は一般的に10年、防水性能は3年程度と言われています。
手厚い保証体制(プレミアムブランド専用修理サービス)もあり
オシアナスでは保証期間が終わった後でも、保証書を紛失してしまった場合でも、修理を行って貰えます(製造終了モデルは製造終了から10年迄は部品を保管しているようです)
↓のように事前に幾ら位かかるかその場で見積りを取ることが出来ます。
・保証期間:お客様のお買い上げ日より3年間(製品によっては1年間)
・修理保証期間:修理完了日より1年間※
・補修用性能部品の保有期間:お買い上げいただいた製品の生産が続く限り、機能を維持するために不可欠な補修用性能部品を保有し続けます。生産終了後は10年の最低保有期間となります。
痒いところまで手が届く「あんしん点検パック」
「あんしん点検パック」という時計内部・外部様々な点に渡って見て貰えるプランがあります。
時計 プレミアムブランド専用修理サービス – 専用アフターサービスメニュー「あんしん点検パック – お客様サポート – CASIO
外装洗浄はおろか、ばね棒・ピンなどは全交換で、防水性能に関わるパッキン類も全交換して貰えます。
バンドの隙間の洗浄含め、なかなか手入れ出来ないとこなので電池交換のタイミングでお願いしてもいいですね。
「内部」点検対象部品と作業内容
対象 部品 | 点検作業内容 | あんしん 点検パック |
---|---|---|
文字板 | 蓄光性能検査 | ● |
針 | 蓄光性能検査 | ● |
アンテナ | 受信感度検査 | ● |
ソーラー セル | 発電量検査 | ● |
基板 | 歩度・電流・ 接触の精度確認 | ● |
充電池 | 劣化確認 | ● |
モーター | 動作電圧範囲検査 | ● |
歯車 | 動作波形検査 | ● |
「外装部品」点検対象部品と作業内容
対象部品 | 点検作業内容 | あんしん 点検パック |
---|---|---|
ケース | 洗浄・気密確認 | すべて洗浄 |
裏蓋 | 洗浄・拭き取り | すべて洗浄 |
バンド | 洗浄 | 洗浄 |
ボタン | 洗浄・点検 | 全数洗浄・点検・交換 |
パッキン | 交換・オイル塗布 | すべて交換 |
バネ棒 | 点検・交換 | すべて交換 |
ピン | 点検・交換 | すべて交換 |
作業料金はなんと定額制です。
点検結果から時計内部の修理を行った場合でも、別途料金の請求はありません。
修理と併せてケース・裏蓋・ボタンの洗浄をご希望される場合、「あんしん点検パック」のご依頼をお勧めします。
※外装部品の交換が必要な場合は、別途追加の部品代をご案内いたします。
料金は製品価格が30万円以下の場合が27,500円(税込)、製品価格が30万円を超える場合が38,500円(税込)です。
約10年程使用してのレビュー・感想
自分は社会人生活ほぼ全ての期間に置いてこのオシアナスと過ごしてきました。
雪の降る日も夏の暑い日も流氷が流れて来た日も、船で航海に出ている時もオシアナスを着けていました。
発売してからすぐに購入した OCW-T2600-1AJFですが今でも新規カラーで新製品を出しており、市場に求められているのを見るとなんだか感慨深いものがあります。
T2600が出た当時の上位モデル、マンタOCW-S3000系(定価160,000円+税)と同じモジュールを搭載しているのに定価が約5万円程安いのも嬉しいポイントですね。
デザインも10年前の製品とは思えないほど完成されており、最近流行りのオクタゴンベゼル等の角張ったベゼルとは違う普遍的な良さ・心地よさ・飽きにくさがt2600シリーズの好きな所です。
いくら時計の針が進んで時間が経っても、変わらない価値をこの時計には感じています。
チタンの外装にチタンカーバイド処理がされているとは言え、長年使用すると流石に小傷は付いてきますがそこは味と思っています。
ただサファイアガラスについては全く傷が入っておらず、電波受信や二次電池等の時計としての機能にはなんら不具合は無くカシオの堅牢性の高さが伺えました。
今年でオシアナスブランド20th/カシオの腕時計事業50thということで、これからも変わらず良い商品を出していって欲しいです。
また先日、50周年記念の「空と海」テーマの限定品が非常に気に入ったのと50周年記念ということで買わせて頂きました。
これからもカシオの一人のファンとして応援しています。
オシアナスt2600シリーズのバリエーション
OCW-T2600J-1AJF
OCW-T2600J-7AJF
OCW-T2600B-1AJF
OCW-T2600-2A3JF
OCW-T2600JB-1AJF
あと個人的に気になっているのが派生のt6000シリーズのグリーンモデル
OCW-T6000A-1AJF
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