少し前にキャブを中古で購入し入れ替えようと、ヤフオク業者にOHをお願いしました。停車中はいいのですが走るとキャブからオーバーフローしたので結局自分でやり直しました。
雪降って寒いからやりたくなかったのに無駄な時間と金がかかりました…
ということで今回のオーバーフローの原因解明とcvkキャブの油面調整のやり方についてです◎
キャブ油面調整はキャブのジェット類の燃調調整をやる前に必須
サービスマニュアルにもありますが、キャブの調整の際には、まず油面を決めないとだめです。ジェット交換とか燃調をやる前に油面と同調をしっかり決めとかないとバラつきや燃調の狂い、オーバーフローといい結果にはなりません。
キャブのオーバーフローの原因
今回オーバーフローした箇所はキャブの連結部分ではなく、キャブのフロート室とキャブのボディ合わせ面かと思われました。
合わせ面からのオーバーフローということで、恐らく原因は、フロートチャンバーパッキン使い回したのかなーと思い点検しましたが、何も問題なさそう。
ヤフオク業者には同梱した新品の燃料のTジョイントと燃料ホース紛失されたしあまり信用ならないから一応純正パッキンに変えたけど。
フロートとキャブボディの合わせ面も荒れてぼこぼこしてないし密閉不良ではないか、、
フロートバルブの先端ゴム部分も段付きもなく正常。バルブシート付近にごみも噛んでない。一応優しくメタルコンパウンドで軽く内側擦って清掃。
もしかしてOHして貰ったキャブの油面そもそもあってるか??OHして貰った際見てない?
ゼファー750の実油面は合わせ面から上0.5mmの±1.0mmです。
まさかと思って見てみると1.2.3番が桁違いに全く合ってない(笑)高過ぎ!ヤフオク業者何もやってないやん!ドレンボルトのOリングも変わってなくボソボソだし。
参考 キャブのフロート高さ規定値
一応キャブのフロート高さはマニュアル上で17mmとなっています。
社外フロートや流用キャブだったり、フロートバルブを変えたり、バルブシートを打ち変えてるとずれたり参考にならない場合があるので、実油面で見るのがマスト◎
実油面を見るのに便利な道具

フューエルレベルゲージ、ヤマハの純正部品(品番90890-01312)ですがドレンに繋ぎこんな感じで使うと目盛もあるし見やすい!ゼファー400や基本的にcvkキャブならなんでも使えると思います。カワサキ純正でドレンボルトに着けるやつもありますが、取り付け取り外しが面倒です。

若干ホースがドレン出口より太いのでホースバンドと併用してください。
使い方は簡単でドレンを開け、コックをPRIにして車体を水平に傾けて真っ直ぐ正面から見ます。ガソリンが流れてきても途中にエアーが噛むので、ホースを揺らしたりデコピンしたりして、エアーを抜いて下さい。

1~3番どれも合わせ面から+17mmだとか+14mmだとか…規定値0.5mm±1mmのところ、文字通り桁違いに高過ぎるやん!!!こんな高いとエアクリボックスとかにも流れそう…
油面高過ぎによるオーバーフローかな。よくプラグも若干カブリ気味だったし。
ゼファー750のキャブ 油面調整のやり方
車体にキャブを着けたままだと1.4はなんとか出来ますが2.3番は物理的に出来ないので、キャブをおろす必要があります。
油面を調整するにはフロートバルブが引っ掛かってるフロートの突起(ベロ)を曲げることで油面が変わります。

高すぎる実油面を下げるには→ベロを下に曲げます(バルブシート側に、フロートバルブが入る穴の方に。より速くフロートバルブがガソリンを遮断する→調整前よりフロート室のガソリン量が少なくなる→調整前より油面が低くなる)
そんなこんなで何回か試行錯誤して油面を四気筒とも合わせ面上+1.0mmに合わせてとりあえず終わり。
キャブをおろして油面を見る際は、水平ではなく、車体に取り付けたような角度でチェックする必要があります◎
[備忘録]ゼファー750 現在の燃調、ジェット番手、吸排気、点火系
ジェット類はキースター製。EG→C1国内ノーマルボアアップ無し
| MJ(メインジェット) | 1.4番100/2.3番104 ※純正1.4番88/2.3番92 |
| PJ(パイロットジェット) | 38 ※純正は35 |
| ジェットニードル | 純正サイズ |
| PS戻し量(パイロットスクリュー) | 2.0回転 純正は2と1/4回転戻し |
| 点火 | ウオタニSP2(クロタニ) 点火マップ0 ピックアップコイル新品 |
| 電気 | mosfetレギュレーター バッテリーOK |
| プラグ | ウオタニ指定 ギャップも調整 |
| 吸気 | 純正エアクリbox 各種Oリング新品 |
| 排気 | KERKER US メガホン |
素人の体感ですが気持ち少しだけ全開時の軽快感じが弱いのとプラグの焼け具合が少し濃い様な感じですが、薄過ぎるよりは良いかと!
雪溶けたらまたセッティングする予定。今度開けることあったらMJ一つ落として試そうかとは思います◎
外装もまた変えたし春が楽しみ

キャブ開ける際あると便利な物
キースター 燃調キット
年式により微妙に品番が違いますし、1.4番用と2.3番用があるので注意!!!
フロートチャンバーパッキンにフロートバルブに各種ジェット、ニードル、ドレン、各部のOリング、スタータープランジャー等全部入りで安く、精度もいい!拘るなら中華よりオススメ。
キャブのフロートカバー用ボルト&ワッシャー
ステンレス製です。純正ネジは舐めるし錆びるしで長期保有するならステンレスに変えた方がいいです。
純正は長さ14mmですが以下のスプリングワッシャーを追加で入れるならちょうどよいです。
M4のスプリングワッシャーこんなに要らんやろって数量ですが、安いし送料無料で速く配達される様子だったのでこれで、、(笑)
フロートチャンバーガスケット
なるべく一回使ったら再利用しない方がいいと思います。液ガスとかも後でめんどい。
純正品番:92055-1222
ラバープロテクト
エアクリーナーダクトやインマニの保護にキャブおろしたついでに塗っておくといいかも?ケミカルにあまり拘りはないのでクレを使っています。
ゼファー750 やりやすいキャブの外し方と取り付け方
基本的な外し方はあれだと思うので、個人的に5回くらい脱着して一番やりやすいと思ったやり方について紹介です。
キャブの外し方
4番エアクリダクトは着けたまま裏返し、1.2.3番はエアクリボックスから手を入れて完全に外してやると、左側にキャブを取るやり方では一番ストレスなくやれます。
1.2.3も外さずに裏返してもキャブを外せないこともないですが引っ掛かったりストレスだったのでこれが一番自分には合っていました。
キャブの付け方
逆に着けるときはキャブをインマニに差してから①3番ダクトを付けてキャブにはめ、スプリングを先端まで移動し固定②裏返してる4番ダクトを戻してはめ、スプリングを先端まで移動し固定③2番ダクトを着けてキャブにはめ、スプリングを先端まで移動し固定④1番ダクトを着けてはめ、スプリングを先端まで移動し固定
という順番がやりやすかったです。ダクトのスプリングは後からダクトに巻き着けるのはやりにくいので、ダクトをエアクリボックスから通す前に事前にスプリングをダクトに巻いてからエアクリボックスを通すことをオススメします。
キャブも好調になったし外装は総入れ替えしたし来春が楽しみ。サイドカバーエンブレム何にしようかな~







コメント