Ryzen7 5800X3Dの低電圧化は省電力化と低温化に非常に効果があるので簡単に紹介とレビューをしていきます。
最近では少し値上がりしてしまいましたが購入時は4.2万円程でした。
今回の設定方法ではcinebench r23 マルチコアのベンチとHWmonitorにて温度・電力等を見ています。
紹介する95W疑似エコモード(自称)の設定にするとスコアの減少がわずか5%に対して平均消費電力が-22%・平均CPU温度が15℃(22%)低下しました。
デフォルト | 疑似eco95W | 増減 | |
スコア | 14283 | 13569 | -5% |
消費電力 | 124W | 97W | -22% |
CPU温度 | 81.4℃ 最大81.8℃ | 66.5℃ 最大69.0℃ | -20% |
動作クロック | 4274Mhz 瞬間4549Mhz | 4099Mhz | -4% |
PBO2 tunerという外部ソフトがあるようですが、あまり外部のものは使用したくないのでBIOSから設定します。
現在のPC環境とCPUクーラー
現在1.5万の激安水温表示機能付きの360mm簡易水冷で冷やしています。
値段の割によく冷えデザインもいいのでお気に入りです。
また低電圧化することで空冷クーラーでも十分冷やせると思います。
CPU | Ryzen7 5800X3D |
クーラー | ProArtist 360mm 簡易水冷 GRATIFY AIO5 AIO5-WH |
GPU | RTX3070(8G) MSI GAMING TRIO X |
MB | GIGAGYTE B450 aorus pro wifi bios F64a |
メモリ | CORSAIR DDR4-3600MHz CMH32GX4M2D3600C18 |
SSD | シリコンパワー SSD 2TB 3D NAND M.2 2280 |
ケース | corsair carbide 275r |
5800X3Dにはエコモードはあるか
AMDのCPUといえばECOモードが真っ先に思いつく省電力化の方法ですが5800X3Dにはありません。
今回の設定では95W疑似エコモード化していきます。
また基本的にはオーバークロック出来ないCPUとなります。
Gigabyte B450 AORUSマザー BIOS設定方法
ギガバイトのマザーボードのBIOSへの入り方ですが、PCの起動時or再起動時にDELキー連打です。
msiやASUSはbiosが解りやすくて好きですがこのgigabyteとAsrockは個人的にあまり好きではありません…
1.「Peripherals」を選択し→「AMD CBS」をクリック
2.「NBIO Common Options」をクリック
3.「XFR Enhancement」をクリック
XFR = Extended Frequency Range
4.「Precision BOOST Overdrive(PBO)」を選択して「Manual」にします。
そして水色で囲んだ値を以下の通りにします。
PPT | 95W |
TDC | 65A |
EDC | 90A |
最後に「Save&exit」からセーブをしてbios画面から出ます。
以上で設定は完了です。
PPT TDC EDC とは
PPT : Package Power Target
CPUソケットへの許容最大消費電力TDC : Thermal Design Current
マザーボードのレギュレーターが供給できる最大電流EDC : Electrical Design Current
マザーボードのレギュレーターがピーク状態に供給できる最大電流下記サイトからの翻訳となります。違ったら教えて下さい。
https://gamersnexus.net/guides/3491-explaining-precision-boost-overdrive-benchmarks-auto-oc
ASUS B450 B550 BIOS設定方法
ギガバイトのマザーボードのBIOSへの入り方ですが、PCの起動時or再起動時にDELキー連打です。
以下の通り電圧を下げることで簡単に省電力化出来ます。
1.「AI TWEAKER」タブを選択
2.「VDDCR CPU Voltage」を「Manual」にし「1V」に
5800X3Dに変えたらCPU酷使ゲーのタルコフ(Escape From Tarkov)が快適に
前まではRyzen5 5600XにRTX3070のスペックでWQHD環境(144fps)にてタルコフ(ETF)をやっていましたが、5800X3Dに変えた結果グラボはそのままでも明らかなFPS向上が見られました。
最初はデフォルト状態でゲームをプレイしていましたがstreet of tarkovなど重いマップではゲーム中70℃近く行ってしまいましたが低電圧化とグラフィック設定の最適化をすることでFPSは変わらず温度と消費電力の大幅ダウンに繋げることが出来ました。
(タルコフはメモリも非常に重要となり、常時13GB程度食うので余裕を持って32GBを積んだPCの方がよりFPSの向上は見込めそう)
これからタルコフ(Escape From Tarkov)のアリーナモードも始まるようなのでCPUを換装したのはいいタイミングだったかもしれません。
現在となってはAM5シリーズのryzenが出てはいますが、総合的に安くAM4マザーのまま手軽にタルコフのFPSを稼ぐのにRyzen7 5800X3DはRyzen9 5900XよりもベストなCPUです。
マザーボードやcpuが豊富に中古に流れて来たら7800x3dの自作pcもいずれ組んでみたいと思います。
最後に
Gigabyteマザーにて疑似エコ95wに設定した結果です。
デフォルト | 疑似eco95W | 増減 | |
スコア | 14283 | 13569 | -5% |
消費電力 | 124W | 97W | -22% |
CPU温度 | 81.4℃ 最大81.8℃ | 66.5℃ 最大69.0℃ | -20% |
動作クロック | 4274Mhz 瞬間4549Mhz | 4099Mhz | -4% |
5800X3Dは比較的爆熱寄りのゲーム向けCPUと言われていますが低電圧化をすることで性能ほぼそのままに扱いやすくなりますね。
BIOSのアップデートによりさらに使いやすい設定項目が追加されるといいのですが…
※Biosのアップデート(AGESA1.2.0.0以降へ)をすることでCurveOptimizerも利用出来るようになるようです。要検証なので近々アプデしてレビューしてみます。
→勘違いでした。現在biosのバージョンはAMD AGESA V2 1.2.0.8に対応したf64aですがCurveOptimizer関連の設定項目は見当たりませんでした。ギガバイトも他社のように簡単に電圧を下げれればよかったのですが…
ちなみにあまり詰めてないのであれですが更に低電圧化も行けるとは思います。
またOC(オーバークロック)や低電圧化、BIOSの設定変更は自己責任でお願いします。
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