2022年6月に中古でSRV250を購入しました。購入時から前後フェンダー・ウインカー・シート・ミラーがカスタムされていました。
SR400は有名ですがこちらはかなりマイナーな250ccでVツインのバイクということでオーナー目線でのレビューも含めた車両の解説をします。
ヤマハ SRV250/SRV250S/ルネッサの解説・違い
ヤマハよりSRV250が発売 1992年4月
1992年にヤマハからSRV250が発売されました。この辺りの年代といえば1980年代頃から続いていたレーサーレプリカブームが、1989年発売のカワサキ「ゼファー」の登場により落ち着きを取り戻してきた時代です。同時期には1991年カワサキのバリオスなども発売されています。
このゼファーが発売した頃より各社爆発的なネイキッドブームが起こります。
そういった時代の転換期の真っただ中の1992年にSRV250、そして1993年にはマイナーチェンジされSRV250Sが、更に1996年にはルネッサが発売されます。
エンジンはヤマハのアメリカンのビラーゴの物をパワーアップした空冷V型二気筒の27馬力を積んでおり、フレームはオーソドックスなダブルクレードル式を採用。
SRV250とその他見分け方はフレームの色で、SRV250のみ外装と同色でフレームが塗られています。
個人的にはグリーンの車体が好きです。
SRV250の性能諸元はこちら
タイプグレード名 | SRV250 |
---|---|
型式 | 4DN |
発売年 | 1992 |
全長 (mm) | 2095 |
全幅 (mm) | 720 |
全高 (mm) | 1055 |
シート高 (mm) | 760 |
乾燥重量 (kg) | 144 |
車両重量 (kg) | 154 |
原動機型式 | 4DN |
原動機種類 | 4ストローク(二気筒) |
シリンダ配列 | V型(L型) |
冷却方式 | 空冷 |
排気量 (cc) | 248 |
最高出力(PS) | 27 |
最高出力回転数(rpm) | 8500 |
最大トルク(kgf・m) | 2.5 |
最大トルク回転数(rpm) | 6500 |
燃料タンク容量 (L) | 13 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン |
エンジン始動方式 | セルフスターター式 |
変速機形式 | リターン式・5段変速 |
スプロケット歯数・前 | 15 |
スプロケット歯数・後 | 45 |
チェーンサイズ | 520 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式(後) | 機械式リーディングトレーリング |
フロントフォークタイプ | 正立フォーク |
懸架方式(後) | スイングアーム式 |
タイヤサイズ(前) | 90/90-18 |
タイヤサイズ(後) | 110/90-18 |
ヘッドライトタイプ(Hi) | H4 |
SRV250S発売 1993年
エンジン等の中身はSRV250と一緒のSRV250Sが翌年マイナーチェンジモデルとして発売されました。主な変更点はフレームのブラック塗装、シートの材質、タンクの塗分け、ハンドルがややローポジションに、またこの個体では違いますが純正ではリアサスがサブタンク付きに変更されました。
SRV250ルネッサが発売 1996年
1996年から発売のSRV250ルネッサはエンジンやフレームといった根本部分はSRV250等と一緒ですが外装の雰囲気が一新され「イタリアン・カフェレーサー」風な出で立ちとなります。
タンク、ハンドルは低く、シートもカフェレーサー風に、そしてエンジンやフレームがブラックアウトされてスマートでスタイリッシュになりました。
またタコメーターが廃止され一眼のメーターのみになりました。
ただSRV250やルネッサがやや不人気であったことからか急遽1997年にルネッサのエンジン塗装がブラックからまたシルバーに変更され若干迷走気味なマイナーチェンジが行われています。
これらのモデルは生産が終了しており中古でしか買えませんが、幸いにも中古価格相場は安いので入手はしやすい方だと思います。
ただ年々玉数は減ってきており2022年11月現在でグーバイクに24台しか出ておりません。
SRV250 入手の経緯
2022年6月頃たまたまジモティーも見ていてかっこいいバイクだと思って、すぐ連絡を取り現車確認をさせて貰いました。当時は久しぶりのバイクということで浮き出しだっており、試乗もさせて貰いすぐその場で購入を決めました。オーナーさんもとてもいい人でしっかりと整備もされていました。
購入の際帰りの車にノーマルパーツを積ませて貰い、うきうきで帰ったのを今でもよく覚えています。
ヤマハ(YAMAHA)SRV250のレビュー・インプレ
購入して約半年が立ちましたので振り返って簡単な感想等を書いていきます。
このバイクは超ざっくり言うと
・空冷V型二気筒 27馬力
・乾燥重量144kg
でアメリカンのエンジンを積んだクラシカルなネイキッドです。
私の単車歴はとても短く5年程度しかないので参考程度に見てもらえたらと思います。
またSRV250の他に同時期に発売されていた1988年式の規制前45馬力、四気筒のCBR250R(MC19)、規制前のバリオス1(a2)も入手していたので、ヤマハのVツイン 250ccがどんな感じか比較も交えて書きます。
SRV250の特徴
・ネイキッド調の超クラシカルな見た目(販売当時もクラシカル路線で開発していたので雰囲気がある)
・ヤマハのアメリカン、ビラーゴ(ドラッグスターの前のモデル)譲りの味のあるV型二気筒
マイナーチェンジ後はルネッサというカフェレーサー寄りのモデルも出ましたがノーマルのSRVとSRV250Sのみタコメータ付きです。
後付けでタコメーターは付けれるものの最初から付いているのは嬉しいですね。
エンジンがVツインということで車両サイドから見たときにエンジンの全容が見えてカッコいいです。
最高出力はわずかに27馬力(ホンダのレブル250は水冷単気筒26馬力、GB250は空冷単気筒30馬力)ですが加速力は250ccとしては最低限あり車重が比較的軽く、60キロ程度で郊外・街中をのんびり走るには味があってとても楽しいです。ライディングポジションも非常に楽で、シートも柔らかく燃費も30km程度なのでゆっくり長時間のツーリングに最適ですし、キックではなくセル付なので始動性も良く楽。
またハンドリング、コーナリングも非常に素直で前述のとおり、のんびり景色を楽しみながら走るにはうってつけです。思ったよりフレームがしっかりしている感があります。
下はトルクがあり、マルチほどではないですがよく吹け上がる(絶対的なパワー感は少ない)エンジンでいいのですが、5速までしかないのが少し惜しい。
整備されていればフロントブレーキにそこまでの不満は無く、リアブレーキはドラム式なのですが思ったより効きがいいと思いました。
少なくともバリオス1のへぼいリアブレーキよりよっぽどいいです。
シート高はやや高めで足つきは少し悪い…かな
この年代のバイクにしてはシート高がやや高く760mmあります。
同じ250ccのバリオス1なんかでは745mm、CB400SFでは年式にもよりますが755mmと車格的には高めです。
ただシートが少し細く、ケツをずらして足をつきやすく、重量も軽いので女性でも大丈夫だと思います。
SRV250のやや不満なところ(どうしようもないが)
55キロくらいまでの低速を低回転~中回転で回して走るのであればエンジンの鼓動、マフラー音も心地よく快適そのものですが、60キロを少し超え70キロくらいの速度域においてVツイン特有というのかなんというのか、やや不快に感じる振動で手が痺れます。常用する速度域でこれは非常に困るのでなんとか対策したいところ。ただ75km~になると逆に嫌な振動は収まります。
これの対策法としては純正の重いグリップエンド(バーエンド)にする、社外でもハンドルの中に仕込む錘であるインナーウェイトをいれれば少しはましになりそう。
また100キロ以上の高速域かつ高回転になると250ccという低排気量二気筒由来のもはや「ビーーン」といったやや退屈なエンジン音とタイヤ径の細さからくる不安感に襲われます。最高速は怖くて試してません。
以上のことからいったことからのんびり走るのに向いています。
よくスプロケの丁数を上げているカスタムがありますが機会があったら試してみたい。
250ccではなく、排気量がせめて400cc以上あり、もう少しタイヤが太ければ尚よかったとは思いますが、車検が無く維持費・車両価格も安く故障しそうもないということでの安心感は非常にあります。
最後にまとめ
SRVが発売されていた時代はまだまだCBR250RR等の40~45馬力のレーサーレプリカがぎりぎり流行っていて同時期にはじゃじゃ馬のバリオスが発売開始されていた時代です。性能面から当時はあまり人気が出なかった不遇のバイクですが、今のバイクにはない雰囲気や味があります。
タンクが細く、マフラーは左右合計二本出し、外装やメッキ処理も手が込んでいるようで深みのある美しいバイクです。
収納は皆無に等しく書類程度しか入らないのでサイドバッグは必須かもしれません。
また社外の専用カスタムパーツはほぼ皆無といっていいので、他社種の流用は必須です。
最近はSR400も絶版になり中古価格相場が非常に上がっていますが
このSRV250は高騰せず比較的安いです。
似たようなバイクとしてはホンダのGB250や、レブル250等がありますが比較すると圧倒的に安く、被りにくいバイクです。
私はSRVの他にニダボの前のモデル、CBR250R(MC19)やバリオスも持っていますがもしどっちかしか選べないとなると、正直私はまだ若いのでCBRを選んでしまうと思いますがいいバイクであることには違いありません。売却する予定もありません。
今後はタイヤが限界なので変える予定です。チューブタイヤしか対応してなさそうですが…
SRV250の外装カスタム等
購入当初から色々と変わっており、よりクラシカルにカスタムされていました。
ノーマルパーツも貰ったのでほぼ純正戻しも出来そうです。
・前後ウィンカー 社外LED
・前後フェンダー 車種不明メッキ
・テールランプ 車種不明なレトロテール
・シート 純正+縁をホワイト塗装
・ミラー キジマ ミラー ユーロ ラウンド 4インチ
・サイドカバー 塗装
・タンクパッド追加
・フォークブーツ キジマ製
・サイドバック追加
古いバイクで燃料ポンプ等に不具合というか弱点があるので大切に乗っていきます。
コメント