先日は豊川海軍工廠製の海軍太刀型軍刀(ステンレス刀身/不銹鋼刀)を購入しましたが今回は九八式軍刀を中古で購入しました。
数ある種類の軍刀の中でも陸軍の軍刀は特にThe太刀といった拵がとてもお気に入りです。刀や日本刀に関してはまだ初心者ですがかっこよくて好きです。模造刀身を仕込んだ外装も持っていますが本身が入るとまた違って見えますね。
今回購入した98式軍刀(実物写真あり)
パッと見は初期型と言われるような透かし鍔/鉄鞘/番号揃いの八枚切羽ですが、駐爪の効きが甘く駐爪の番号が違うので破損して駐爪だけ変えたか合わせ物の可能性が非常に高いです。
縁と口金の色合いも若干違いますし柄と口金の径も合っていなく違和感があります。
予算の都合上どうしても完璧な一作物は厳しかったのでいずれ購入したいと思います。
各部の詳細を見る限り金具類は偽物やレプリカではなく本物です。
94式軍刀との違いである第二佩鐶が着いていたような跡はないので恐らく98式軍刀です。
各部の鍍金や塗装に時代相応の痛みがあります。
今回の陸軍軍刀は孫六や兼元のような特徴的で動きのある刃紋ですが無銘の日本刀であり、先ほどの駐爪の件と刀緒と猿手(丸紐)が欠品・合わせ物の可能性が大ということで値段は安く入手出来ました。
98式軍刀と海軍太刀型軍刀と並べてみた
下の刀(脇差)は旧日本海軍太刀型軍刀です(Japanese Imperial Navy TachiGata-gunnto)。
拵は研出鮫皮鞘で番号揃いの四枚切羽/刀身は豊川海軍工廠製の刻印入りの登録証付きステンレス軍刀です。
一般的な日本刀と違い波紋が見にくいですが、資料的・歴史的に特殊な価値があるという点で海軍の不銹鋼刀も好きです。のっぺりとしているので綺麗すぎる模造刀のような印象です。
現在となっては販売や購入は出来ますが新規での登録が出来ない場合が多いようです。
九八式軍刀 レプリカ・偽物の見分け方
98式軍刀の鍔には桜の花びら一枚につき3本の花弁が彫られています。上のは当方所有の物です。そして下に載せているのがレプリカです。
レプリカの98式軍刀は花びらの花弁がお粗末すぎです。似たような物はヤフオクやアリエクに出回っています。
透かしの鍔自体の偽物はあまり聞いたことがありませんが、通常の鍔でも意匠は共通なので、桜部分の造形が全く違う・違和感があるようなものは疑っていいと思います。
また上の桜の花びらと似た造形の三連桜花が目貫で使われていますが、こちらも同じく造形に注意です。
自分はほとんど軍刀に詳しくはないのですが様々な実物の軍刀の写真を見て見る目を養っていくことで偽物との遭遇率がぐっと下がると思います。
以下ののサイトでは九八式だけでなく3式軍刀、94式軍刀、海軍太刀型軍刀の詳細な画像を多数掲載しており、当サイトとは比べ物にならないほどの情報量があります。
軍刀を購入する際にいつも参考にさせて貰っておりました。
よかったらこちらのサイトも一読願います。
また現在当方で現在所有している海軍太刀型(ステンレス)軍刀ですが、偶然にもこちらのサイトに掲載されているステンレス軍刀のうちの一本でした。
また残念ながらつい最近、横須賀のほうで軍刀を使用したとされる痛ましい事件が起こされてしまいました。
軍刀を武器として使う時代はとうに終わりましたし今後も来てほしくはないですね。
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