先日予算10万円程でゲーミングPCを組みました。
マイニング特需も落ち着き次世代GPUのRTX40番台が発売して久しいので、若干ではありますが3060ti 3070辺りのグラボが値下がりして組みやすかったです。
RTX3070ti以上は発熱と消費電力の問題があったのでRTX3070にしました。
大手中古ショップで保証付きのRTX3070(4万)・5600X(1.6万)、マザボ(1.1万)を入手しあとは適当な新品で組みました。
CPU | Ryzen5 5600X →Ryzen7 5800X3D |
クーラー | ProArtist 360mm 簡易水冷 GRATIFY AIO5 AIO5-WH |
GPU | RTX3070(8G) MSI GAMING TRIO X |
MB | GIGAGYTE B450 aorus pro wifi |
メモリ | CORSAIR DDR4-3200MHz CMW16GX4M2C3200C16W |
SSD | シリコンパワー SSD 2TB 3D NAND M.2 2280 |
電源 | Apexgaming PSU AG-750M-JP |
ケース | corsair carbide 275r |
今回はハイエンドCPUではありませんのでオーバースペックですが、気になっていたサイズから出ているProArtist 360mm ラジエーター オールインワン水冷 CPUクーラー ホワイト
GRATIFY AIO5 WHITE AIO5-WHを導入しました。
一応メーカー側はハイエンド簡易水冷CPUクーラーと謳っている商品となります。
※現在cpuはryzen7 5800x3dに変更しました。cpuを酷使するタルコフのプレイ中でも悪くない冷却効果を発揮できました。後述します。
水温表示可能な液晶付き、360mm、一応ARGBファンがついて実売約1.5万は他メーカーの追従を許さない驚異のコスパです。NEXTあたりの水温表示可能でARGBファンのモデルは3万円以上します。
ちなみに240mmモデルのGRATIFY AIO3-WH(GRATIFY3)もあります。
結論からいうと値段が安いのに特に問題のない冷却性能、水温表示可能な液晶があり、細部まで意外と凝っていておしゃれで満足です。
生産や設計は中国か台湾辺りののメーカーのようでサイズから販売されています。
国内サポートや保証・返品の際は一度サイズにメールを入れると対応してもらえます。
若干気になることや細部のレビューはこれから記載します。
[ProArtist GRATIFY AIO5] レビュー
各パーツの全体像
ホワイトモデルということでチューブやラジエーター、ファンや細かい配線に至るまで白色です。
見た目だけいえばとってもいい感じです。
出来ればcpuクーラーヘッドから出ている配線だけは黒色にして欲しかったですが!(マザボの基盤が黒色でケーブルが白く目立ち、場所的に隠しようがない為)
内容物一覧
パッケージを開けると下の画像のようにしっかりと梱包されて各パーツが入っています。
手袋やCPUグリスもサービスとして入っていました。使わないけど嬉しい!!
あとAM4はピン曲がり防止用ブラケット「IFE2」が付属し、AM5はグリス漏れ止めブラケット「IFE4」が付属しています。
細かいところまで洒落てる!!
非常に細かいところですが、ヘッドを密接させるためのリテンションプレート?を締め付けるスプリングとスペーサーがAMDカラーのオレンジになっています。
ちなみにLGA1700等のインテルのプレートのスプリングねじはインテルカラーのブルーになっていました。
こういう細かいところにおしゃれさを突っ込むの好きです。
あとチューブをカシメてるパーツがパステルなブルーなのもいいです。
ラジエーターサイズに注意
PCケースのサイズに注意しないと当たり前ですがラジエーターが干渉して取り付けられない場合があるので注意です。
ちなみにラジエーターのサイズは397x127x27mmとなっています。
[cinebench R23]Ryzen7 5800X3Dでの温度・消費電力
5800X3Dは温度が上がりやすいが…
5800X3Dでは平均123w・最大CPUクロック4549Mhzで動作しており、最大温度は81.6℃でした。
cinebench r23 マルチを初期状態(メモリのみXMPにて3600mhzにOC済)でのベンチマークです。
ちなみにマルチコアでのベンチスコアは14283ptでした。
5800X3Dは低電圧化させ動作させた結果 効果大!!
Biosのアップデート(AGESA1.2.0.0以降へ)をすることでCurveOptimizerによるダウンクロックや低電圧化が可能になるようですが、私はbiosのアップデートをせず簡単に手動で低電圧化し、擬似的な95wのエコモード的動作としています。
PPT | 95W |
TDC | 60A |
EDC | 90W |
Cindmbench r23 マルチで検証の結果
スコアが5%ダウンだけで消費電力と温度が20%も落ちました。
デフォルト | 疑似eco95W | 増減 | |
スコア | 14283 | 13569 | -5% |
消費電力 | 124W | 97W | -22% |
CPU温度 | 81.4℃ | 66.5℃ | -20% |
動作クロック | 4274Mhz 瞬間4549Mhz | 4099Mhz | -4% |
5800x3dの低電圧化の詳細なやり方(PBO2 tunerを使わないで)については
回転可能な液晶について
ライティング制御ソフトやドライバーは一切ありません。
ヘッド部に内蔵された冷却水の温度センサーから温度を得て表示させています。
表示を変えることは出来ませんがマザーボードからLEDの制御が可能です。
また、正確にはCPU温度ではなく冷却水の温度表示がされています。
当環境ではこの液晶の温度プラス5~15度弱位が実際のCPU温度のようです。
冷却システムに不具合がある場合すぐわかるという点ではいいですね。
また液晶の回転についてですが全周回るわけではなく基準点から270度回転します。
実質どの向きにもできますが、次の章で書いている通り本来回らないところまで無理に回してしまうと断線して液晶表示が88度で固定してしまう不具合につながります。
液晶が点滅する・水温が88度で固定される不具合について
ネットで何件か「水温が表示されない」「点滅する」液晶関連の不具合の情報があり、自分も同様の症状を発症しましたが解決したのでここに書きます。
①電力不足による動作エラーの可能性
ProArtist / GRATIFY AIO5 White – 株式会社サイズ (scythe.co.jp)
Auto設定もしくはDCモードでのポンプ回転をコントロールしている場合、低回転時に12V電圧が低下することにより、水温計部まで供給できないことがございます。
改善方法はBIOS上にて、接続先端子のファン制御を「PWM」もしくは「DCモード」の常時100%設定に変更をお試しください。
②ヘッド内のケーブルが断線している可能性
ファンコネクタの動作変更で改善されない場合、LED部分を回転させたときにヘッドユニット内部の温度計配線が断線してしまった可能性があります。
ヘッドLED部の回転範囲は270°までとなっております。
点滅したり不安定だったりする場合は電圧不足や省電力設定が悪さをしているのでUEFIからファン関連の制御の設定を見直してください。
メーカーによって細かい名称は違いますがCPU_FAN2やCPU_OPTなどの設定をAUTOではなく「PWM」か「DC」に変更して下さい。
付属のラジエーターファンについて
noctuaやbe quiet!!といった静穏ガチ勢のファンに比べるとさすがに風量や静音性は劣りますが、うるさ過ぎて全く使えない訳でもなく、ごく普通といった感じです。
注意点として出荷時のファンの向きそのままであればファンの配線が基盤で連結されてファン用配線とARGB用配線一本ずつになっており、配線が非常にまとめやすいのですがファンの取り付け向きを逆にすると、色々配線マネジメント等がめんどくさくなるので仕方なく天面背面吸気、前面排気にしています。
天面に360mmを固定出来るケースなら上につけたほうがいいかもしれません。
ProArtist 360mm 簡易水冷 CPUクーラーGRATIFY AIO5 WHITE AIO5-WHの総評
ここ3年位で5台位の自作PCを作ってきました。コスパに優れる空冷CPUクーラーの大手、サイズ社の虎徹やDeepcool社製のAK620やAS500を始め簡易水冷も色々使ってきました。
今回のクーラーは簡易水冷としては値段以上の機能、見た目、当環境では全く問題なく冷やせるということで非常に満足しています。
ほんの少しファンとポンプの音が気になるといえば気になるかもしれませんがPCケースのガラスを閉めてヘッドセットをしているような環境では全く分かりませんし、1.5万で水温表示が出来る液晶付きなんて現状他にありませんので、気になる方は在庫があるうちに購入することをお勧めします。
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