カシオのオシアナスブランドから出ているOCW-S7000SS-2AJRを入手出来たので、外装と機能のレビューをしていきます。
通常モデルにはないカシオトロンオマージュのダイヤルリングをはじめ、青と金色の美しい世界観が印象強い、カシオ腕時計事業50周年記念モデルです。
発売日 Release | 2024/6 |
定価 Price | 税込275,000円(国内) 1,800.00$(US) |
ケースサイズ Case Size 厚さ Thickness | 47.5mm × 42.8mm 10.5mm |
重量 Weight | 86g |
材質 Material | チタン Titanium |
表面加工 Surface treatment | チタンカーバイト処理 Titanium Carbide Coating |
風防ガラス Glass | 両面無反射コーティング サファイアガラス Sapphire crystal with glare-resistant coating(Dual curve) |
防水性能 Water resistance | 100m |
駆動方式 Power supply | タフソーラー Tough Solar (Solar powered) |
時刻調整 Time adjustment | 電波(マルチバンド6) Bluetooth Radio-controlled(Multi band 6) Bluetooth:(Connects to a smartphone and automatically adjusts the time) |
バンド band | スライドアジャスト機構付き ワンプッシュ三つ折れ式中留 One-touch, slide-adjustable three-fold clasp |
バンド調整幅 Compatible band size | 150~195 mm |
【OCW-S7000SS-2AJR】レビュー今回のオシアナス マンタは常に変化を続ける「空と海」をテーマに
オシアナス ブランドについて
オシアナスはカシオのブランドの一つで、2004年の誕生から日々進化を続ける国産ハイテクウォッチの代表格です。
全モデルが電波(GPS)+ソーラーです。
海に対するリスペクトや青に対する表現方法が好きでお気に入りのブランドです。
物によってはマザーオブパール(白蝶貝)を使っていたり、特殊な製法で文字盤を加工している為、1点物という観点からも満足感が高いです。
その中でもMantaシリーズはフラッグシップモデルにあたり、世界最薄のクロノグラフ電波ソーラーの初代Mantaからslim & eleganceというコンセプトを徹底的に追及しています。
具体的なオシアナスシリーズ共通の特徴として
・ケースはフルチタンで超軽量
→強固で軽量、金属アレルギーにも優しい
・無反射コーティングサファイアガラス
→透明度99%以上
→傷が非常に付きにくいサファイアガラス製
・オシアナスブルー
→ブランドイメージの青色をスパッタリングや蒸着等で表現
・チタンカーバイト処理
→ただでさえ硬いチタンにさらに高い研磨耐性と美しい発色を
・ザラツ研磨
→平滑度の高い美しい輝きを実現
そして今作の【OCW-S7000SS-2AJR】では
常に変化を続ける「空と海」がテーマです。
文字盤には個体差で色合いが異なるグラデーション蒸着を施した再結晶チタンを使用
文字盤は上から下に向かってグラデーションがかかっており、見る角度によって暗めのダークブルーから明るいターコイズブルーへと色が変わります。
↓上部のダークブルー↓
↓下部はターコイズブルー↓
最後に俯瞰でもう一度…
ベゼルリングは全部サファイアガラス製
オシアナスは風防ガラスが全モデルサファイアガラスですが、このモデルはベゼルリングもサファイアガラス製となっています。
オシアナスらしい「青」の表現ですね。
金色を使ってるのに嫌味が全くないのがオシアナスらしい。
透明感もあり、濃すぎずうるさすぎず金色とも上手くマッチしています。
光の当たり方でも違った表情が
光が当たるところでは文字盤もベゼルも強く主張してきます。
ひとたび陰に入るとその主張も鳴りを潜め落ち着いた表情を見せます。
カシオの腕時計50周年を記念して、普遍的でありながら常に変化を続ける「空と海」を表現した限定モデルです。時代やライフスタイルに寄り添う機能と、こだわりのCMFデザイン(カラー、素材、仕上げ)で、これまでの歴史とこれからの挑戦を象徴する特別仕様に仕上げました。 ベゼルに、傷に強く透明度の高いサファイアガラスリングを採用し、蒸着処理で鮮やかなブルーの世界観を表現。チタンの外枠にDLCコーティングを施しています。さらに裏蓋、りゅうずにもサファイアガラスをあしらい特別感を演出しています。 1974年に誕生した、カシオ初の腕時計、カシオトロンをオマージュしたダイヤルリングを採用。随所にゴールドのアクセントカラーを配色しています。 チタンの再結晶模様を金型転写したダイアルに、ダークブルーからターコイズブルーに変化するグラデーション蒸着を施しました。
初代カシオトロンをオマージュしたダイアルリング
ダイアル外周部に、初代カシオトロンのアイコンデザインであるフルーテッドパターンを刻み、カシオウオッチの原点をシンボリックに表現。太陽の光をイメージしたゴールドカラーを随所にあしらいました。ブルーとのコントラストが、特別モデルにふさわしい優美な表情を湛えます。
【着用画像】オシアナス OCW-S7000SS-2AJR
屋外での着用画像
晴れの日に時計を見ると非常に涼しげで爽やかな印象です。
屋内での着用画像
暖色系の照明下ではご覧のようにまたイメージが変わって見えます。
裏蓋
サファイアガラス製でシリアルナンバー入り
裏蓋は通常モデルとは大きく異なり、サファイアガラスが大胆に使われています。
ふたの上部にはシリアルナンバー入りです。
20th限定モデルではシリアルナンバーが入っていませんでしたが、こちらは流石限定600本といったところですね。
アニバーサリーイヤーを飾るサファイアガラス入りケースバック
チタン製のケースバックにサファイアガラスのパーツを組み込み蒸着処理でブルーに着色。50周年記念ロゴをゴールドの蒸着処理でデザインしました。世界限定600本のシリアルナンバー入りでお届けします。
ストラップとバックルオシアナス OCW-T2600-1AJFとの比較
チタン無垢で超軽量かつ高剛性
オシアナスのマンタシリーズのストラップ(バンド)は、矢羽根形状の三列リンク構造となっています。
t2600等の質実剛健といった直線形状のバンドも好きですが、マンタシリーズのバンドも造形が非常に美しく、バンド中央の鏡面仕上げが明暗とメリハリを生み、より立体的に見えます!
バンド調整は工具があれば簡単に出来ますが、cリンクが付属するタイプなので紛失に注意です。
バックルはスライドアジャスト機構付きのゴールドカラー
スライドアジャスト機構付きワンプッシュ三つ折れ式中留で、バンド装着可能サイズは150~195mmです。
スライドアジャスト機構はバックルのプッシュ部を押しながらスライドさせることで小コマ(バックル付近のH型コマ)の0.5駒分ほど工具不要で微調整出来る機能です。(1段階のみ)
ちょっと食べすぎたりむくんだりしてキツくなった…なんて時にかなり便利です。
ゴールド×シルバーのバイカラー仕上げが今までのオシアナスにはない限定感を演出。
↓初代カシオトロンのケースバックに印されたデザインを50周年記念用にリデザインしたマークが刻まれます。
↓時計を置いた時にチラッと見えるゴールドがとてもいい
案外当初のイメージ程派手ではなく意外と落ち着いた色合いなので仕事でもつけれるかも。
50th anniversary刻印も印字
バックル裏側には記念モデルであることを示す印字があります。
肌に触れるところでありやや薄いので、使用に伴い消えてしまわないか少々不安かな。
このバイカラー仕上げと限定モデルの印字は20th記念モデルのOCW-S7000BV-2AJRとは大きく差別化出来るポイント。
OCW-S7000BV-2AJRは20周年ということで20面カットのベゼルとTHE オシアナスって感じの強い青色の文字盤がとても好きです。
S7000SSと違って薄いし最後の最後までこっちと悩んだけど結局50周年という限定感が後押ししてS7000SSにしました。
サファイアガラス仕様のりゅうず
竜頭はゴールドカラー、先端にはサファイアガラスが使用されており通常モデルとは差別化されています。
スマホ連動などの機能はフラッグシップモデルのマンタにふさわしい
スマホアプリ上の機能一覧
↑CASIO WATCHでは登録している時計一覧が表示されます。
コレクターの方には嬉しい機能ですね。
古いモデルで一覧になくても画像を登録して追加することが出来ます。
オシアナスのマンタシリーズはスマートファンリンク機能があり、時刻合わせやワールドタイムの設定、充電状況、現在地記録機能(time&place)、携帯電話検索機能などの機能があります。
また地味にうれしい機能として針補正機能をスマホ側から行うことが出来ます。
またアプリ上からも取り扱い説明書に簡単にアクセス出来る。
長年使うと日付や曜日、小窓の針が少しずつ基準位置からずれていってしまうことがありますが、時計本体で補正すると案外めんどくさいのでスマホから出来るのはありがたいです。
↑このように地図から視覚的にワールドタイムを設定できますし、↓のようにワールドタイムとJSTを入れ替えるのもスマホから行うことが出来ます。
スマホ連動でもあり、電波ソーラーでもあるので時刻のずれは発生しませんね。
ちなみにBluetooth接続での時刻補正は1日4回自動で行われます。
最近のオシアナスの中では厚いケースは賛否両論か
最近のオシアナスマンタは厚さ10mmを切る超薄型ケースが主流ですが、このモデルはケースの厚さがなんと10.5mmとマンタの中ではかなり厚め。
初代オシアナスマンタ「OCW-S1000」ですら10.2mm、マンタS7000の通常版で9.5mmです。
↓オシアナスの定番モデル 「OCW-T2600-1AJF」が10.7mmなのでそれと比べればイメージ付きやすいと思います。
S7000SSはカーブガラスなので多少厚みがありますがケース本体は薄いです。
T2600ですら薄く感じるのに実際はさらに薄いです。
また厚さ10.5mmでも充分着け心地は良く軽いのですが、マンタS6000シリーズがわずか8.7mmなのを考えると約2mmも厚いです。
個人的には国産ハイテクウォッチといえば軽く薄いという概念が強くあるのでせめて10mmを切っていたらと思いますが、薄すぎも着用感が無さすぎるかもしれませんし厚さに関しては賛否両論でしょうか。
gps機能があるわけでもないのに初代オシアナスマンタよりケースが厚く、代々受け継いできた”上質のスリムスタイル” “slim&elegant”はどこにいってしまったのかと個人的には少し疑問でした。
マンタシリーズで出してるのにブランドの根底に関わるコンセプトを無下にするのは、いかに見た目がいいとは言えどうなのか?って思います。
ただ数値程の厚みは実際問題感じなく、ケースサイドの造形がシャープなので大きな問題にはなりません。
パッケージ(内箱)が少々残念
最近のOCEANUSはコストカットと環境負荷低減へのアピールとしてカタログ外特別モデルを除き、パッケージがエコパッケージの紙箱が使われております。
スペシャル仕様のエコパッケージと銘打っていますが、s7000ssも例外ではなく紙製です…
30万近くする時計で紙って。t2600-1ajfですら革のケースが付くのに…
50thということでデザインが多少は映えますが、飾っておくのには少し安っぽいので、しっかりとした箱が付属して欲しかったです。
20thモデルで350本限定のOCW-S6000BV-1AJRみたいな装飾付きの立派な箱がついてきたら…と少々残念です。
[OCW-S7000SS-2AJR]サイズや厚さ、各種スペック
発売日 Release | 2024/6 |
定価 Price | 税込275,000円(国内) 1,800.00$(US) |
ケースサイズ Case Size 厚さ Thickness | 47.5mm × 42.8mm 10.5mm |
重量 Weight | 86g |
材質 Material | チタン Titanium |
表面加工 Surface treatment | チタンカーバイト処理 |
風防ガラス Glass | 両面反射防止コーティングサファイアガラス Sapphire crystal with glare-resistant coating(Dual curve) |
防水性能 Water resistance | 100m |
駆動方式 Power supply | タフソーラー Tough Solar (Solar powered) |
時刻調整 Time adjustment | 電波(マルチバンド6) Radio-controlled(Multi band 6) Bluetooth:(Connects to a smartphone and automatically adjusts the time) |
バンド band | スライドアジャスト機構付き ワンプッシュ三つ折れ式中留 One-touch, slide-adjustable three-fold clasp |
バンド調整幅 Compatible band size | 150~195 mm |
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