以前同社のF7 XE10インチモデルを購入しまして数日使いましたがAndroidAutoが無線接続出来なかったので返品し、S8シリーズのS8 Pro 10.1 S8G2104PR-Aに買い換えました。レビューはしていますが、勿論自費購入です。
車に乗ったら自動でBluetoothが繋がり、Googleマップと音楽再生が始まるので楽ですし、何より画面が大きくて満足してます!
純正カーナビでは一般的に7インチです。それと比較して10.1インチは圧倒的に画面が大きく、画質や発色もいいです。
アマプラ等で映画を見ても画質が粗いとは感じませんでした。
予算は5万円前後でスマホやタブレットのような利便性を兼ね備えた大画面のディスプレイオーディオ(アンドロイドナビ)をお求めの方には個人的に超おすすめ出来ます。
特に純正ナビの取付け位置が低い傾向にある古い車におすすめです!
ディスプレイの位置を多少上に移動することが出来て角度調整をすることで見やすくなります。
ATOTO F7XEも同じく10.1インチのフローティング構造で角度調整出来るモデルですがOSはLinuxベースのディスプレイオーディオになります。
当ページで紹介するS8proより2万円ほど安く魅力的ですが、自由度でいうとS8proに軍配が上がります。
今回はアンドロイドベースのS8pro(10.1インチ)のレビュー・取付けについてです。
ATOTO S8 A6 F7 S8 各シリーズの違い
まず先にF7シリーズですがこちらはOSがLinuxベースのDAです。
A6シリーズやS8シリーズはOSがandroidベースのDAになります。
Androidベースのナビの方がアマプラやネトフリを見たり自由度が圧倒的に高いです。
また超雑に説明するとグレード的にはA6<S8です。
androidなので基本的な機能はだいたい同じですが
A6シリーズ(7インチ、9インチ)が主にディスプレイがIPSのタッチディスプレイ、スピーカーの出力が45w×4でメモリやCPU等もS8シリーズの下位互換となっています。
ただ、A6PF、S8proなどはディスプレイがQLED、スピーカーが49w×4、メモリがほぼ3G以上(UltraPlusは6G)です。
一番下からグレード別にS8 Lite(7インチ)⇒S8 Standard⇒S8 Premium(7インチ)⇒S8 Premium(10.1インチ)⇒S8pro(10.1インチ)⇒S8 Ultra(7インチ)⇒S8 Ultra(10.1インチ)⇒S8 Ultra Plus(7インチ)⇒S8 UltraPlus(10.1インチ)
といったように同じグレードでも画面サイズが違ったりめちゃくちゃ沢山あります。
もしかして何個か抜けてるかも。
しかもAtotoのナビ全般に言えることですが、商品検索をしても商品名が長すぎて探しにくいので非常に分かりにくくなっています。
ATOTO S8 pro 取り付け編
カーナビの脱着、交換の際はシフト周りやインパネ周りの養生をしっかりしないとナビの画面を割る恐れがあるので注意です。また作業の際はバッテリーのマイナス端子を外しておきます。
取付自体はセリカの場合は少し困ることがありますが配線等は簡単です。
ギボシ加工もされていますし、変換のハーネスがあればかなり楽に取付け可能でした。
1.ハーネスの準備(配線図・説明書は付属しています)
S8proのハーネスとエーモン オーディオハーネス トヨタ/ダイハツ用 10P 6P変換ハーネスを繋ぎます。日産用やスバル用、ホンダ用などそれぞれ売っています。(メーカーは同じでもピン数が違う場合があるので自分の車のピン数を要確認)
ZZTセリカの場合は上記のエーモンのハーネスでOKです。
ナビ側と変換ハーネスの両方とも配線に説明のラベルがついており、色も基本的に同じです。ギボシ加工もされているので手間いらずですが間違えないように繋いでいきます。
新しく付けるATOTOのS8はカーナビと違いディスプレイオーディオということで、車速信号の入力は存在しませんので別途トヨタ用の車速用カプラーは不要です。必要な物が少ないのは楽でいいですね。
またこの時にナビ側のパーキング線をボディアースかナビを固定しているブラケットのビスに繋いでアースを取っておくことで、サーキットで走りながらでも動画の視聴、ナビ操作が行えるようになります。(公道では繋いだら危ないのでダメです)
※バックカメラの配線について注意事項あり
セリカは古い車両なのでナビ側にリバース(バック)信号線が来ていません。
→来ているという説もありますが見つからず
既に引いている方には不要な情報ですが、リバース信号は後ろのハッチを開けた左側の蓋をめくって見える、テールライトから出ているカプラーの赤/青の線です。ここから分岐させてナビ裏まで引く必要があります。(某カーナビメーカーの取説に記載あり)
引いてきたリバース信号はナビ側の背面カメラとラベルのあるピンク色の線に結線することでリバース連動(いわゆるバックに入れたら自動でバックカメラが映るやつ)になります。最悪繋がなくてもナビ側の機能でリアカメラを選択してやれば画面は映ります。
他車で純正のバックカメラが付いている場合は黄色のピンコードに変換するハーネスが必要になります。
2.各種パネルと元のナビを取り外し
詳しくはみんから等を見てください。ZZT系のセリカは分解するのが非常に簡単です。
下記のようにパネルやカーナビを外します
1.シフトノブを半時計周りで取り外す
2.灰皿を抜く
3.シフトパネルを内張はがしであおりながら手前側に引きながら取り外す(シガーソケット部分にカプラーがあるので外す)
4.エアコンパネルの下部両サイドにプラスビスがあるので外す
5.エアコンパネルとオーディオパネルを割らないように外す(エアコンパネル裏にカプラー×2と時計の裏にカプラーがあるので外す)
6.ナビだけになるのでナビを固定しているビス×4を外しナビを外す(ナビ裏に各種カプラーがあるので外す)
3.元のナビからステーやワイドパネル等の移植
S8proはナビ本体部とナビのディスプレイ部が分割されています。
ディスプレイの接続は結線等が終わって車体のオーディオパネルを戻してから行います。
まずはナビ本体側への各種ステーの取付を済ませます。
一部F7XEの画像が混じっていますがステー等の固定は基本同じなので参考にして下さい。
元のナビに付いていたトヨタ用のワイドパネルカバー(青矢印)とオーディオステー(緑矢印)をS8の本体側に移植します。
4.ATOTO S8 proの車体への取り付け
また例のごとく寒すぎたのであまり写真がありませんが
1.車両に元々付いていたビス×4でS8本体側を取り付け(1で作成したカプラー、ラジオの端子、WIFIやUSBのコネクター、マイクの端子、GPS、4Gアンテナ、バックカメラの黄色ピン等必要になる線も取付ける)
2.ディスプレイ側を本体側に差し込み、S8に付いてきた黒色の皿ビス×3で上側の固定穴三か所締めこむ
3.一旦バッテリーのマイナス端子を繋ぎ、不具合が無いか動作確認する。
4.オーディオパネルを戻しますがオーディオパネルを完全に嵌めるとパネルが固定穴を塞ぎ干渉してドライバーが入りません。
ATOTOのF7XEではこういったことがありませんでしたが少々仕様が違うようです。
下記写真の赤丸の位置に固定穴があります。
従ってパネルを完全に嵌めこまずにダッシュボード側からドライバーを差し込みますが、それでもちゃんとねじを回せない…
そこでオーディオパネルの小物入れの下部の開閉の為のノッチを完全に外します。
この状態にするとパネルを浮かせつつ、空いた隙間から短めの+ビットを使い締めることが出来ました。
ディスプレイの固定が出来たらパネルを嵌め、各種内装パネルを戻して完成
ディスプレイの角度・傾き調整について
この商品は商品ページにもある通りこのように上方向への角度調整機能があります。
しかし車種によっては一番角度をつけない取付け方法でも見ずらい場合があると思います。
セリカも最初はこのようになってしまいました。
そこでほんの少しディスプレイの横の角度調整ビス穴を広げてビスを固定するとマイナス方向にも一段階だけ角度調整をすることが出来ました。
ブラケットの固定は下記が画像のようにしています。
音質調整や設定について
ヘッドユニットとしてのオーディオ音質も悪くありません。16バンドイコライザー・フェーダー等・タイムアライメント(ツィーターの設定は不可)・クロスオーバー、バスブースト機能もあります。
バックカメラのライン設定について
またバックカメラのライン設定も少々わかりにくいですが細かく設定可能です。
設定画面の出し方は車をバックに入れて画面をタッチすると以下の画面が出ます。
そしてライン設定を押すことで設定画面に入れます。
私はアルパインのバックカメラですが対応するAC-HD02LR 720P バックカメラを接続すると
疑似サラウンドビュー機能が利用できるようです。
ATOTOの公式サイト・サポートについて
ユーザー登録と製品登録で延長保証あり
通常の保証は一年間となります。
公式サイトからユーザー登録や製品登録をすることでさらに半年間の延長があり、合計1年6か月の保証となります。
製品登録の際はアマゾンや楽天での購入時の注文番号や取扱説明書または本体に記載のシリアルナンバーの入力が必要になります。
転売品や中古品、正規代理店以外での購入だと保証が効かない場合があります。
取り付け後のレビュー、不具合について
五万円台と中華ナビにしては少しお高めな値段設定ですが非常に満足できる商品です。
10.1インチのキレイな大画面でタブレットのように使える自由度の高さがあるのに5万円台と、国産では実現不可能なコスパです。もちろんテレビが見れない、ナビ本体には地図やマップがないのでスマホがないとSDカードからの音楽やラジオ視聴位にしか使えないといったことはありますが、ディスプレイオーディオとはそういうものですので気になりません。
S8 ProはGPS機能があるのでオフラインでもグーグルマップを起動出来るのでスマホが無くてもある程度ナビとして利用出来ます。
いいところ・満足しているところ
1280×720の高解像度QLEDディスプレイなので画質はキレイです。
配線自体は非常に簡単で配線のギボシ加工も問題なく、画面保護フィルムも付属していたのでユーザーフレンドリーで好感を持ちました。
角度も多少の自由度があり見やすく調整できます。
アンドロイドオートによるグーグルマップは見やすくナビとしてさほど問題なく使用可能です。
アマプラやYouTubeの視聴も問題なく可能です。
また付属のマイクの性能というのかグーグルの音声認識能力のおかげか、音声による目的地検索がかなり正確に認識してくれます。ひと昔前の純正マルチのアホな音声入力とは比べ物になりません笑
また、フロントカメラやドラレコも入力可能で他のモニターへも出力可、サブウーファー出力端子等必要な機能は一通り入っています。
また同社のドライブレコーダー AC-44P2 1080P オンダッシュカメラの取付についてはUSBで接続するだけで電源を取れるので非常に楽で、ナビ側からドラレコの映像を再生することも出来ます。
またこのモデルは対応するバックカメラを接続することで疑似サラウンドビュー機能を使えるようです。
またサポートに連絡し工場設定へのアクセスパスワードを聞き、工場設定からアップデートの更新をUSB経由で行うことも出来るようです。
保証は一年間で公式サイトからユーザー登録や製品登録をすることでさらに半年間の延長で計1年6か月の保証があります。
不具合・不満なところ
不具合や不満については何点かあります。
①AndroidAutoで接続中にスマホを持ったまま車から2mほど離れるとBluetoothが切れ、車に戻って再接続しようと思っても自動で繋がらないこと。最近は接続が切れると面倒なので車にスマホ置いてコンビニに行っています。
ナビ側からすぐ再接続出来れば問題なかったのですが、わざわざスマホのBluetoothの設定から一度接続を切って再度接続する必要があります。
やや手間がかかるので何か対策出来ればいいのですが…
②純正のGPSがたまに受信出来ないことです。エンジンの始動直後は問題ないことが多いのですが暫くすると受信しないことが多く気になります。
ただ基本的にはスマホを介し、スマホ側のGPSを利用したAndroidAutoでグーグルマップのナビを見ていますので、ナビ側のgpsをそもそも使わないのでほとんど問題ありません。
またもう一点いい値段がするのにモニターのベゼルが太く、ひと昔前のモニターのような雰囲気があるのがちょっと気になります。
ATOTO S8 各シリーズの違い Lite Standard Premium Pro Ultra plus
各シリーズの主要な違いをピックアップし表にしました。
またシリーズごとに何種類か画面サイズがあるモデルもあり詳細機能も少し差がありますが参考程度でお考え下さい。
非常にたくさんあり、解りずらいですが上下の高さ調整・角度調整の機能があるのは二種類だけとなります。
S8シリーズ (GEN2) | ライト S8 Lite | スタンダード S8 Standard | プレミアム S8 Premium | プロ S8pro | ウルトラ S8 Ultra S8 Ultra | ウルトラ+ S8 Ultra Plus S8 UltraPlus |
メモリと容量 | 2G 32G | 3G 32G | 3G 32G | 3G 32G | 4G 64G | 6G 128G |
画面サイズ ()内は 上下・角度調整の可否 | 7(×) | 7(×) | 7(×) 10.1(×) | 10.1(〇) | 7(×) 10.1(×) | 7(×) 10.1(×) 10.1(〇) |
OS別 ディスプレイオーディオの特徴
DAは大きく分けてOSがandroidベースのものと、linuxベースのものがあります。
前者は例えるならまんま車載androidナビ、後者は一般的なナビ機能+αといった感じです。
androidベースのDA(アンドロイドナビ)のメリット・デメリット
スマホのように非常に自由度が高いがその製品自体のCPUやメモリ等のスペックが最低限ないと動作が重すぎて話になりません。しかしYouTubeやアマプラ等のアプリをスマホのようにDLし難なく走行中視聴可能(P信号をアースに落す等の要配線加工)でありホーム画面のカスタマイズも自由自在。デメリットとしては端末としてハイスペックが要求されるのでlinuxベースのDAと比較して比較的値段が高くなります。
今回は不具合もあった関係でF7XEは返品し、S8proを購入しましたがこちらのDAは非常に自由度が高く面白い商品でした。
またandroidベースのものには端末自体にSIMカードを入れ4G環境に出来るものや、スマホのテザリングやポケットWi-Fiを使用しネットに繋ぐことが出来るモデルもあります。
またアマプラはネットに繋いでいる状態で映画などをダウンロードしておけば、完全にDAがオフラインの状態でもアプリを開き再生することが可能です。グーグルマップもオフライン時に使えるよう地図データをDLすることが出来ます。
linuxベースのDAのメリット・デメリット
アンドロイドベースのDAよりも1-2万円程度安く、気軽に試せる価格帯の商品が多い。
純正のナビと比較し自由度はあるものの基本機能としてandroidオートやカープレイがあるのみであるので、アマプラやYouTubeといったアプリがそもそも追加出来なく、アプリによってはスマホのミラーリングでも見れません(著作権等の問題により映像は真っ黒、音声と字幕は流れましたが)
画面は大きく、音楽やナビ程度の一般的な使用であるならば、安いのでlinuxベースのDAは大変おすすめです。
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